2008-11-25

内と外(再)

今日、通勤で地下鉄に乗るときに人身事故で振り替え輸送をしていた。振り替え輸送の手順は知らないが、おそらく推測するに並行して走っている他社路線の定期券を目視で確認し、下車駅で出場することができる証明書を手渡して入場させる。一方下車駅では証明書を確認して出場させるという手順だろう。
これらは、駅構内を内側とすれば外から内への入場のルールと外へ出る出場のルールがあれば管理できる。簡単な理屈のように思える。しかし、それだけなんだろうかと電車の中で悩んでいた。
中世の寺院が治外法権の場で無縁所を構成し、政治亡命者や経済難民の両方を生み出していたという伊藤正敏「寺社勢力の中世」は非常に説得力のある書物だが、これは寺院が中というより外というべきだろう。
同様にインターネットはNETが外でNET以外は中ということなんだろうか。